なまこ掛けご飯
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硫化水素の長寿効果

 50ppmの硫化水素を含む空気の中で育てた線虫と、普通の空気中で育った線虫の寿命を調べました。
すると、普通の空気中で育った線虫は13日しか生きませんでしたが、硫化水素を含む空気中で育った線虫は22日間も生きることが分かりました。つまり70%も寿命が伸びたのです。

-「人工冬眠」への挑戦(p.202)

スーパーミッキーマウス

 肝臓や腎臓でグルコースを作り出す酵素の一つに「ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ」があります。
スーパーミッキーマウスは、この酵素を正常のマウスの約100倍の量、骨格筋にだけに過剰に発現させたマウスです。
このスーパーミッキーマウスにはいろいろと驚異的な特質があるようですが、そのいくつかをあげてみましょう。

① 正常のマウスが200mしか走れないスピード(20m/分)で6km走り続けても筋肉が披露しない(=筋肉に乳酸が蓄積しない)

② 普通のマウスの60%以上多く食べるのに、体重は逆に40%ぐらい少なく、歳をとっても太らない。

③ グルコースの代わりに脂肪をエネルギー源として使える。

④ 普通のマウスより長生きして、しかも歳を取ってからも子どもをたくさん産み続けられる。

 一言で言えば、非常に高いレベルで身体活動が続けられるように、完全に代謝過程が作り替えられた超人ならぬ超マウスなのです。

 マウスは、もともと人間に比べて代謝率が非常に高い動物なので単純な比較はできませんが、体重が人間の約2000分の1であることを考えると、マウスが6km走り続けるというのは、ヒトが1万2000km(地球を4分の1周以上)も走り続けることに相当します。

-「人工冬眠」への挑戦(p.128)

冬眠する人たち

 人間は、かつてはクマやリスのように冬眠していたのでしょうか。

そこで、”人間”と”冬眠”というキーワードでネットサーチしてみると、人間も300年ほど前までは”冬眠”していたという記事が見つかりました。

 1900年のイギリスの医学雑誌によれば、18世紀初頭までロシアの貧農は、冬の6ヶ月間は食べ物が乏しかったために、1日の大半を家族全員で暖炉の近くで寝て過ごしていたそうです。

日に一度だけ起きて、秋のうちに焼いておいた保存用のパンを一口、水で流し込みます。

 ロシアの長い冬の大半を寝て過ごす習慣は「ロツカ」とよばれ、記録に残らないぐらい古くからあったともいわれています。

しかもこの習慣はロシアに限ったものではなく、モンゴルや中央アジアの人々の間にもあっという記録があります。

 またフランスのアルプス地方の農民も、冬は寝て過ごすのが一般的でした。

この地方では1年を「5ヶ月の地獄と7ヶ月の冬」とよび、5ヶ月の苛酷な労働の季節が終わると、冬の7ヶ月間は家畜といっしょに寝て起きして暖をとり、食べる量を減らして貯蔵食糧を長持ちさせ、なんとか春が来るまで生き延びようとしたようです。

 こういう習慣は近代までごく当たり前だったらしく、ヨーロッパの田園地帯では、秋の終わりから春が来るまでの間は、戸外に人の気配がなかったらしいという記録もあります。

「食べ物がないから寝て過ごした」のと冬眠をいっしょにするのは無理があるように思われるかもしれません。

しかし、リスなどの小動物では冬眠中にも何度か目覚めて食べ物を摂ります。

したがって、ロシアやアルプスの住人がしていたことは冬眠にかなり近い、あるいはその名残といえるかもしれません。

そして現代の先進諸国の人間は、食べ物がなくなることがないため、冬眠する必要を失ってしまったのではないでしょうか。

-「人工冬眠」への挑戦(p.83)

 クマの食料の90%以上が植物なので、冬になるとなくなってしまいます。
そこでクマは秋のうちにたくさん食べ、それを脂肪として体に蓄えます。
spそて冬眠中にも、蓄えておいた脂肪分をほとんど唯一のエネルギー源として、1日に約4000kcalものエネルギーを生み出すことが出来ます。

~中略~

脂肪は完全に分解されると水と二酸化炭素だけになります。
二酸化炭素は呼吸によって吐き出されます。
この脂肪分の分解反応から1日に得られる約700mlの水は、冬眠中のクマが一日に必要とする水分量とほぼ同じです。
したがって何ヶ月も水を飲まず、排尿も排便もしませんが、体内の水分バランスは完全に保たれているのです。

 脂肪が完全に分解されない場合は、副産物にアルコールの一種のグリセロールが作られます。
グリセロールは、冬眠中のクマの体内で、再び脂肪や炭水化物やたんぱく質にリサイクルされます。
つまりクマは、蓄えた脂肪をまったくムダなくつかことができるのです。

「人工冬眠」への挑戦(p.62)
 冬眠中のリスでは、その低体温のために脳の活動は全般的に抑制され、普通の睡眠中に起こる記憶の整理や脳の修復が行われないと考えられています。
つまり、リスは冬眠中に”睡眠不足”に陥り、その解消のために2週間おきに”冬眠”を中断して、”睡眠”しなければならないのです。
 冬眠中のすべてのエネルギーの90%を使って体温を上げ、冬眠を中断してまで眠らなければならないおんですから、睡眠がいかに哺乳類の脳にとって必要不可欠かが分かります。
「人工冬眠」への挑戦(p.55)
どこからも入れない駐車場

どこからも入れない駐車場

ヘロインを服用してすぐのうちは、腸の動きが遅くなることで便秘する。
しかし数日にわたってヘロインの服用をつづけると、腸の動きを遅くするヘロインのはたらきを中和し、腸が再び動き出すので、便秘はおさまる。これが耐性の発生である。

 ところがいったん耐性が発生してからヘロインの服用を中断すると、中和のしくみが腸の動きをあまりに活発にしてしますため、今度は下痢がおこる。

 下痢症状はもっとも明らかな、そしてもっとも頻繁に見られるヘロイン中毒の禁断症状なのである。

脳と心をあやつる物質(p.50)
写真&動画 -紅白の新種エビ発見 その名も「チュラコシオリエビ」 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

死体硬直は、死後1~2時間くらいから徐々にはじまり、5時間くらいでかなり強くなり死後20時間くらいで死体硬直は最強度になる。
 死体がある場所の温度が高ければ高いほど硬直の発現は早く、たんぱく質の分解による緩解もまた早くなる。
 法医学の教科書には、硬直の発現は顎関節から上肢、下肢の順に出現するなどと書かれているが、それは間違いだ。

 ではいったいどこから死体硬直ははじまるのだろうか。わかりやすく言えば、一番、疲労している筋肉に一番早く硬直が出現してくる。

こんな例がある。土手でわらび採りをしていた老女が、すべって川に落ち溺死した。右手にわらびを握ったままであった。
これは筋肉疲労の死体硬直出現のためである。
つまり、わらびを右手で採っていてもっとも疲労していたのが右手だったからである。
 死亡前に激しい運動があり、疲労状態で急死すると、死亡時の姿勢のまま、硬直する。
これを電撃性死体硬直と言っている。

 弁慶は、矢を受け立った状態のまま死んでいたのだ。その弁慶の忠義は今も語り草になっているが、これもただの電撃性死体硬直である。

監察医が書いた 死体の教科書(p21,32)